重松 真由美

Mayumi Shigematsu

年卒業

研究テーマ

住民による調査学習活動の科学論的考察

研究内容

1960年代から70年代にかけて発生した公害反対運動では、運動の展開において科学の専門知識が必要とされた。そのため、良心的な専門家が公害反対運動に参画し、住民が中心となって公害に関する調査学習活動が行われていた。住民による調査学習活動は、「市民と科学技術」の関係を論じるにあたって実に多くの題材を提供している。 博士論文研究では、公害反対運動で取り組まれた調査活動に関する事例の調査と、その科学論的考察を行う。より具体的には、公害反対運動で行われた調査学習活動と欧米のサイエンス・ショップと呼ばれる活動との比較、住民のもつ知識(Local Knowledge)の評価、住民の調査データの取り扱いをめぐる論争分析(公害裁判分析)を進める予定である。